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高校の頃の自分といったら、「こんな勉強をして、社会に出て何が役にたつんだと」一切、勉強をしなかった。高校の授業を聞いても一切、耳に入らなかった。実際、高校一年の頃は高校を辞めようと本気で考えていた。

体を動かして働けば、お金を貰えるのも知っていたし、そのほうが母子家庭の我が家の家計を少しでも助けられるんじゃないかとも思った。もちろん、母親は大反対。せめて高校は卒業して欲しいと言われた。結果高校は辞めず、しかし意欲は一切なく成績も出席日数もギリギリで卒業もギリギリでできた。

当時もっと意欲や目標をもって勉強に励んでいれば、奨学金や色々な手を使えば大学にだっていけたと今では思うが、どちらにしても勉強をする意味と意欲が一切なかったのだからしょうがない。だから、高校時代はバイトと夜遊び。それだけの毎日だったように思う。

特にバイトは面白かった。働く事は厳しいことだが、その対価として給料がもらえる。仕事を通して人付き合いや接客マナー、仕事の段取りなど社会に出ても役に立つことを散々に覚えられる。自分が成長し上司や先輩に褒められるのも嬉しかった。とにかく自分の実になった。

当時の自分にとっては学校の教師よりもバイトの先輩や上司のほうがよっぽど教師のように感じていた。スーパーで働いていた時の上司は礼儀作法や電話応対の仕方などとても厳しく教えてくれて、今でも本当に感謝している。

なので、高校の頃は早く社会人になりたくて高校を早く卒業したくてたまらなかった。実際に卒業できた時は淋しさより、嬉しさのほうが強かった。卒業できるかギリギリだったってのも多いにあるが(笑)。

そして、卒業証書を家に持って帰って母親に見せた時の、あの安堵に満ちた表情は今でも、心に残っている。母親は高校を出ていなかったので、きっと子供には高校までは出て欲しいという強い気持ちがあったんだと、その時わかった気がする。

高校の授業料も決して安いはずではないのに、学校をサボりまくっていた自分はそういったことも全然わかっていなかった。そういう意味ではギリギリながらもなんとか卒業できたことは本当によかったと思う。

そして、実際にいざ卒業してみると、特に目標もなく、バイトをしながらフリーターになって、プラプラとしてしまうのだけど…